30年間この仕事を続けて、今、考えることは、「現場で学ぶ」であると思う。政府管掌健康保険・厚生年金も毎年のように改正され、また、労災保険・雇用保険も同じように改正される。毎日が勉強の場であるが、労災事故の時などは、お客様の業種も多岐に渡っている事から、その業種特有の業界用語があり、1回聞いても、さっぱり理解できない。自分自身が納得いくまで教えてもらい、また、その用語と用途・使用方法・動きなどを実際に見せてもらい、やっと事故がどうして発生したかが、分かるようになる。このように積み重ねても、関与しているお客様の全業種の業界用語を全部覚えるまでには、至っていない。「現場へ行く回数が多いほど、実力が自然について来る」を念頭に、現場で実践勉強を続けている。
 その時代によって、労災事故の形態も大きく変化している。アスベストによる中皮腫問題。イジメ・セクハラ・パワハラ等による「うつ病」の発症、リストラによる長時間労働による「過労自殺」、また、交通網の発達により遠距離通勤による通勤災害、単身赴任問題も以前からの問題である。
 労災事故が発生すると、関係通達が出され問題を迅速・画一的に解決しようとすると、そこに合致しない疾病は救済されない事が多く見られる。審査官請求・再審査請求となるが、時間がかかり中々救済も難しいが、制度がある限り請求をしなければならない。